【柔道】小川直也氏が解説 五輪内定者の処遇が決まらないワケ

2020年03月30日 16時40分

昨年の世界選手権とグランドスラム大阪を制した素根は11月に代表内定

 新型コロナウイルス感染拡大で柔道の全日本選抜体重別選手権(4月4、5日、福岡国際センター)の延期が決まり、男子66キロ級の丸山城志郎(26=ミキハウス)と阿部一二三(22=日体大)の代表争い最終決戦も持ち越しになった。これによりさらに注目を集めているのが、東京五輪代表内定選手の処遇だ。

 柔道では男子66キロ級以外の男女13階級で代表が決まっているものの、五輪の1年程度延長による代表内定者の扱いは未定。内定維持か再選考か、4月中旬にある全日本柔道連盟の常務理事会で決める方針だが、全日本選抜体重別の延期によりこれも不透明になってきた。

 一方、卓球やマラソンなどではいち早く代表権維持を決めており、柔道では一部の内定選手からスライドを求める声が上がっている。

 では、なぜなかなか決められないのか。バルセロナ五輪95キロ超級銀メダルで“元暴走王”小川直也氏(51)は「各競技の考え方がバラバラなのは当然」とした上で「対人競技っていうのはやってみないとわかんない。選ぶ側としたらやっぱり五輪に近い時に、一番調子のいい選手を選びたい」と解説した。

 一方で「そもそも今回なんでこんなことになったのって言ったら、内定者を早く出しすぎたんだよ」と指摘。これまでの五輪では開催同年4月の全日本選抜体重別、最重量級は男女の全日本選手権を最終選考会として4月末に全階級が決定する流れだった。それが今回は昨年11月には女子78キロ超級で素根輝(19=環太平洋大)が早々と内定。今年2月には他の12階級にも代表権を与えた。もちろん早期内定で、五輪まで十分な準備期間を取り強化に充てるという意欲的な試みだったが…これが裏目に出た格好だ。

 いずれにせよ、選手にとってスライドか再選考かでは天と地ほどの差があるだけに、早く決断してほしいものだが…。

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