【柔道】ウルフが魂の訴え「判断がちょっと遅い」

2020年03月27日 16時40分

ウルフ(右)は判断の遅い全柔連の対応をチクリ

 早く決めて! 柔道男子100キロ級で東京五輪代表に内定しているウルフ・アロン(24=了徳寺大職)が魂の訴えだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、五輪開催は1年程度の延期が決定。それに伴い、卓球やマラソン・競歩(陸上)などの競技団体は、いち早く再選考せず代表内定者をスライドさせる方針を固めたが、柔道ではその扱いが決まっていない。これについてウルフは

「柔道だけちょっと判断遅いかな」とチクリ。「代表を決めて会見までしたのだから、自信を持って『今の選手でいく』っていうふうに言ってもいいんじゃないか」と意思が見えない全日本柔道連盟に物申した。

 2020年までに強かった選手が選ばれるべきという持論を持つウルフは、再選考が行われる可能性について「やり直したとしても勝つ自信があるので動揺はない」とした上で「どういう選考をするのかなって。海外の試合もほとんどなくなる」とも…。世界中が新型コロナ禍にあえぐ状況では今後の試合開催も見通せないだけに、再選考には疑問を投げかける。

 一方で全柔連は強化首脳陣らが約5時間にわたって代表選手の処遇について議論したが、結論が出ず。4月中旬の常務理事会で協議する方針で、遅々として進んでいない。ただ「礼に始まり礼に終わる」柔道で、選手から代表選考に関してダイレクトな意見が出ることは珍しく、それだけ切実な思いなのだ。26日には生まれ育った東京・葛飾区のトップアスリート認定式に出席したウルフの訴えは果たして届くか。