【柔道】小川雄勢 再起へ父離れ

2020年03月17日 16時40分

“父離れ”で覚醒だ。柔道男子100キロ超級で東京五輪代表の座を逃した小川雄勢(23=パーク24)が復調の気配。体重無差別で争われる全日本選手権(4月29日、千葉ポートアリーナ)の予選を兼ねる東京都選手権では3年ぶりの優勝を果たし、再び存在感を示した。

 高校時代から「大器」として期待されてきたが、昨年11月の講道館杯で敗れて五輪の道が完全消滅。“元暴走王”でパーク24の重量級担当コーチを務める父の直也氏(51)は思うところがあったという。「ちょっと距離を置いたほうがいいかなと。オレが直接言うより、人に言われたほうが聞くだろう」と吉田秀彦総監督(50)ら所属の首脳陣に指導を任せることを決めた。

 以来、約3か月。「吉田先生も後輩たちもオレの柔道を違う角度で見て、一生懸命教えてくれている」と成果に満足顔。その上で「まだ自分に自信がないし、手探り状態。そこを詰めていけばもっと伸びるっていうのは、首脳陣と話した」。直也氏と吉田総監督は明大の先輩後輩。かつては総合格闘技「PRIDE」のリングで雌雄を決したライバルに息子の再起を託した格好だ。

 今後は次のパリ五輪に照準を合わせるのか。直也氏は「そういう具体的な目標を立てるより、小川雄勢の柔道をどう確立していくかじゃないかな」ときっぱり。まずは自分のスタイルを定めることが大事と、最後の“指導”だ。直也氏から独り立ちして結果を出した小川が、史上初となる全日本選手権の親子制覇を達成できるか。