【柔道GS】阿部一二三 男子66キロ級V 五輪代表選考で丸山に並ぶ

2020年02月22日 12時00分

【ドイツ・デュッセルドルフ21日(日本時間22日)発】柔道の東京五輪代表選考会の一つ、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会第1日、男子66キロ級で一昨年まで2年連続世界王者の阿部一二三(22=日体大)が決勝でバジャ・マルグベラシビリ(26=ジョージア)に一本勝ち。優勝を果たして逆転での代表入りに望みをつないだ。

 土壇場で何とか踏みとどまった。東京五輪の夢舞台に立つためには、今大会の優勝が絶対条件。追い込まれた状況の中、しっかり6試合を勝ち切り、代表選考でも今大会を左ヒザのケガで欠場した同級1番手の丸山城志郎(26=ミキハウス)に並んだ形となった。

 決勝までの内容は、絶好調時に比べるとやや精彩を欠いた。準決勝では先に指導を2つもらう展開ながら、延長戦の末にブルガリア選手に優勢勝ち。決勝も序盤はやや押し込まれた。それでも大内刈りで技ありを奪うと、残り40秒で大腰を決めて一本勝ち。最低限の結果を残し「無事優勝できたことは良かった」と語った。

 17、18年の世界選手権を連覇し、東京五輪出場は決定的とも言われていたが、18年のGS大阪から丸山との直接対決で3連敗。崖っ縁だった昨年のGS大阪で一矢を報い、ようやく今大会の優勝で追いついた。現状ではまだ丸山がやや優勢だが、全日本選抜体重別選手権(4月4~5日、福岡)で逆転できる可能性を残した。

 デュッセルドルフの表彰台では誇らしげに金メダルを掲げた阿部一だが、反省も多かった。「全然満足していない。もっといいパフォーマンスができる。次も勝ち切って代表になり、きょうだいで東京五輪優勝という夢を達成するためにやっていきたい」。喜びは一瞬だけ。4月の最終決戦に向けて気持ちを切り替えた。