柔道のグランドスラム(GS)大阪大会2日目(23日、丸善インテックアリーナ)、男女計4階級が行われ、男子81キロ級はリオ五輪銅メダリストの永瀬貴規(26=旭化成)が優勝した。

 準決勝で講道館杯を制した友清光(20=国士舘大)と対戦し、落ち着いた試合運びで3分52秒、体落としで一本勝ち。決勝の相手は昨年の世界選手権銀メダリストの藤原崇太郎(21=日体大)で、現在の日本トップ2の対戦だ。準々決勝で2018年世界王者サイード・モラエイ(27=IJF)を破り勢いに乗る藤原だったが、永瀬が6分16秒、指導3つで反則勝ちを奪って、金メダルをもぎ取り、五輪代表争いに猛アピールした。

 永瀬は「五輪に向けて重要な大会で一番求めていた優勝という結果が出た。この流れのまま次の大会を目指していきたい」と静かに喜びを語った。

 リオ五輪金メダリストの大野将平(27=旭化成)が欠場した男子73キロ級は、海老沼匡(29=パーク24)が橋本壮市(28=同)を破り優勝。

 女子は70キロ級で昨年まで世界2連覇の新井千鶴(26=三井住友海上火災保険)が3回戦、63キロ級で今夏の世界選手権銀メダルの田代未来(25=コマツ)が準決勝で、優勝候補の2人がいずれも姿を消す波乱があった。

 大混戦となった両階級は、70キロ級は世界選手権団体代表の大野陽子(29=コマツ)が優勝。63キロ級は土井雅子(24=JR東日本)が制し、昨年大会に続く2連覇を果たした。