五輪ラストチャンス阿部一二三 丸山戦へ100%充実

2019年11月21日 16時30分


 ついに100%の“怪物”がベールを脱ぐ? 柔道の五輪代表選考会となるグランドスラム(GS)大阪大会(22~24日、丸善インテックアリーナ大阪)が開幕する。注目は今夏の世界選手権で3連覇を逃した男子60キロ級の阿部一二三(22=日体大)と、その阿部を準決勝で下して優勝した丸山城志郎(26=ミキハウス)のライバル対決だ。

 世界選手権優勝者が今大会も制し、試合後の強化委員会で3分の2以上の賛同を得ると五輪代表に決定する。丸山は王手をかけている状態で、阿部は五輪出場の夢が断たれる危機にある。同じく女子52キロ級で五輪代表にリーチの妹・詩(19=日体大)との五輪アベック金メダルを目指す上で、絶対に負けられない戦いとなる。

 丸山に3連敗中の阿部は3試合とも、どこかしらに故障を抱えていたが、今回は久しぶりに万全の状態。「ケガなく来れたので世界選手権よりもいいパフォーマンスが出せると思う」ときっぱり。逆に今回は丸山の方が手負いの状態。世界選手権で痛めた右ヒザの回復具合は「6~7割ぐらい」(丸山)という。

 阿部は世界選手権V逸でゼッケンの色も、王者だけが使用できる赤から青に戻る。五輪出場に向けて追い込まれた“怪物”が、最後のチャンスに挑む。