柔道のグランドスラム(GS)ブラジリア(ブラジル)大会で優勝した、リオ五輪男子81キロ級銅メダリストの永瀬貴規(26=旭化成)が15日、羽田空港に帰国した。

 永瀬は「優勝できたのはよかったが、リードした場面で最後下がってしまって、消極的な場面になった試合があったので、まだ課題が残る大会だった」と反省交じりに語った。

 2017年10月の右ヒザ手術後、苦労した時期もあったが「試合を重ねるごとに、冷静に状況を把握しながら試合を運べている」と7月から国際大会3連勝の要因を分析した。

 再び世界を狙える位置に戻ってきた実感があるといい「ここから厳しい戦いが続く。相手からも研究されて、自分の柔道をさせてもらえない状況っていうのは必ず出てくる」と気を引き締める。

 昨年の世界選手権銀メダリストの藤原崇太郎(21=日体大)との五輪代表争いは激しさを増すが「五輪を意識しつつ、まずは目の前の大会一つひとつを確実にものにしたい」と先を見据えた。