【柔道世界選手権】女子78キロ級・浜田は連覇逃し銀 フランス女子勢対策が急務

2019年08月31日 16時30分

銀メダルの浜田はぼうぜんとした表情

 東京五輪プレ大会の柔道世界選手権第6日(30日、東京・日本武道館)、女子78キロ級では昨年覇者の「寝技のスペシャリスト」こと浜田尚里(28=自衛隊)が銀メダルで連覇を逃した。

 初戦から得意の寝技を中心に順調に勝ち上がったが、決勝の相手は5月のグランドスラム・バクー大会で敗れた、世界ランキング4位のマドレーヌ・マロンガ(25=フランス)だ。浜田は長身の相手に背中をつかまれて大苦戦。怪力が持ち味のマロンガに動きを止められ、大内刈りで技ありを奪われた。寝技も通じず、最後は強引に仕掛けた大外刈りを力でねじ伏せられ、大外返しで一本負けを喫した。

 浜田は「悔しいです。力の差は大きい。まず組み負けないようにして、寝技になっていくチャンスをつくらないといけない」と淡々と語り、悔しさを押し殺したが、改めて立ち技強化の課題が浮き彫りになった。

 それにしても日本にとって脅威なのがフランスの女子勢だ。63キロ級決勝で田代未来(25=コマツ)を破ったクラリス・アグベニュー(26)、70キロ級を制したマリエーブ・ガイー(22)、さらに今回のマロンガと、3日連続で金メダルを獲得している。しかも日本女子が見込んでいた階級で、金メダルを根こそぎ奪っているといっても過言ではない。

 この現状に女子代表の増地克之監督(48)は「(フランスには)もともと地力がある選手が多い。これまで波があったが、やはり世界選手権に合わせてきていると感じた」と危機感を募らせる。競技人口では、フランスは日本の4倍とも言われる“柔道大国”だ。柔道母国の五輪に合わせて、着実に強化を図っているのは間違いない。

 7月に米国のデータ専門会社が東京五輪で日本が獲得する金メダルの数を29個と予想したが、柔道女子の“地殻変動”で数が変わる可能性もある。本番まで1年を切り、同じ日本武道館でリベンジを果たすためには、早急な対策が必要だ。