【柔道世界選手権】女子70キロ級の新井千鶴 3連覇ならず「自分は何をやっているのだろう」

2019年08月29日 18時15分

3連覇を逃した新井は通路でしゃがみ込んだ

 柔道の世界選手権第5日(29日、東京・日本武道館)、女子70キロ級の世界ランキング1位・新井千鶴(25=三井住友海上)が3回戦でバルバラ・チモ(28=ポルトガル)に優勢負けを喫し、3連覇を逃した。

 初戦(2回戦)は、圧巻の一本勝ち。増地克之女子日本代表監督(48)も「1試合目は落ち着いていて、内容もよかった」と絶賛。

 しかし、次戦に思わぬ落とし穴が待っていた。序盤に払い巻き込みで技ありを許すと、守りに入ったバルバラを攻め切ることができず、時間だけが過ぎた。後半、新井が果敢に抑え込みなどの技を繰り出すも、最後までポイントは取れることができなかった。「来年の東京五輪につなげるためにも、世界選手権3連覇を取りにいきます」と意気込んでいただけに、無念の敗退となった。

 新井は「やってきたことを出し切ることができなかった。自分は何をやっているのだろう」と声を絞り出した。

 5月のグランドスラム・バクー大会では、オール一本勝ちで完全V。世界選手権に向けて万全な状態を作ってきただけに「まだまだ試合が続くが、とりあえず今大会と思ってやってきたので、はい次とはならないです…」と話すのがやっとだった。

 今後に向けて「プレッシャーに打ち克たないといけない」と課題を口にした新井。大きな不安が残る一戦となった。