柔道の世界選手権(25日~9月1日、東京・日本武道館)の開催を記念して「世界で最も長いポスターの列」のギネス世界記録認定式が21日、都内で行われ、全日本柔道連盟の山下泰裕会長(62)が出席した。

「JUDO IPPON PROJECT」の一環として、世界中の柔道家に柔道衣を着用した立ち姿の写真を一般公募し、約6500人が協力。その中から厳選した2019枚の写真を1枚のポスターにつなげ、全長約600メートルのポスターを制作した。

 日本柔道を応援する人たちと一緒になって、世界選手権を盛り上げたいという思いで始まったこのプロジェクト。もともとは長さ世界一を目指していたが、申請済みの団体があったという。そこで“世界一”への強い思いから枚数世界一へとかじを切り、見事にギネス世界記録を勝ち取った。

 ポスターを見学した山下会長は「写真一枚一枚を見させていただいた。各国の子供から年配の方が誇らしげに写っている姿はほほ笑ましかった。必ず大会を成功させないといけない」と決意を新たにした様子。

 今年の世界選手権は来年に迫った東京五輪のプレ大会でもあり、選手にとっては、代表枠を争う上で最も重要な大会となる。山下会長は「来年の東京五輪を占う重要な試合になる。己のやってきたことを信じて、自分の全てを晴れの舞台で出してほしい」とエールを送った。