【柔道】阿部兄妹の世界選手権連続Vに暗雲?

2019年08月08日 16時30分

連覇を誓った詩

 柔道の世界選手権(25日開幕、東京・日本武道館)に出場する日本代表選手団の壮行式が7日、都内で行われた。今大会で最大の注目は、男子66キロ級で3連覇がかかる阿部一二三(21=日体大)と女子52キロ級で2連覇を狙う妹の詩(19=同)が2年連続“兄妹V”を成し遂げられるかだ。

 昨年は詩が18歳で初出場優勝を決めた。「初の大舞台でその実力が発揮できるか」と見る向きもあったが、そんな声をよそにオール一本勝ちで見事に優勝。11月のグランドスラム(GS)大阪大会も制して、早々に代表権を獲得した。今年に入って肩を痛めたこともあったが、5月の国際大会でも優勝するなど、調子に波がない。この日も「一戦一戦、全力で戦い、連覇を目指します」と力強かった。

 対して兄はどうか。GS大阪大会、4月の選抜体重別で丸山城志郎(25=ミキハウス)に連敗。2月のGSパリ大会では初戦でイタリア選手に一本負けしており、結果が出ていない。さらに4月に左脇腹、6月に左足首を痛めた影響で調整も順調とは言い難く、昨年までとは全く違う状況と言っていいだろう。

 絶好調の詩も、連覇には昨年対戦がなかったリオ五輪女王マイリンダ・ケルメンディ(28=コソボ)を倒さなければならない。丸山、外国勢の包囲網、そして調整不足の“三重苦”が待つ兄にとってはまさに試練の大会。「豪快に圧倒的に優勝したい」と宣言するが、果たしてどうなるか。