柔道の世界選手権(25日~9月1日、東京・日本武道館)日本代表の壮行会が7日、都内で行われた。

 140の国と地域から800人の選手が参加する今大会は、来年の東京五輪と同じ会場で開催されることから、テストイベントを兼ねている。

 全日本柔道連盟の山下泰裕会長(62)は「今年の柔道世界一を決める大会であることはもちろんだが、来年の五輪を占う極めて重要な大会だと認識している。厳しい戦いになるとは思うが、己がやってきたことを信じて、自分の柔道をやり抜くことに集中してほしい」とエールを送った。

 代表選手が抱負を語る中、2大会連続の兄妹Vが期待される兄の男子66キロ級・阿部一二三(21=日体大)は「3連覇がかかっているので、一本を取りにいく自分の柔道をして、豪快に圧倒的に優勝したい」。妹で女子52キロ級・阿部詩(19=日体大)も「目の前の試合を一戦一戦、全力で戦い、連覇を目指します」とともに五輪前哨戦での優勝を誓った。