吉田秀彦「43歳現役復帰の真相」語る

2013年06月08日 16時00分

 バルセロナ五輪柔道金メダリストで元格闘家のパーク24・吉田秀彦監督(43)が柔道の全日本実業団対抗大会(15~16日、岡山県武道館)で現役復帰する。暴力・パワハラに助成金、セクハラと問題が続き逆風の柔道界で、43歳がまさかの挑戦。柔道王は本紙の単独直撃に応じ、必殺技解禁から石井慧(26)、全日本柔道連盟の改革案まで現在の胸中を激白した。

 

 ――改めて、なぜ今、復帰するのか

 

 吉田:柔道界は暗い話題ばかりなので明るい話題を提供したかった。それと、子供(4歳)に自分が柔道をしている姿を見せたかったことですね。

 

 ――実際、現状の力でどれくれいやれると思う

 

 吉田:一番強かった時に比べたら、現状(の力)は「20%」くらいですね。肩とかヒザ、ヒジとボロボロだし、これでは技がかからない。考えていることに体がついていかない。あとはスタミナですね。柔道に必要な量がない(笑い)。

 

 ――実際は、昨年夏から「現役復帰」を口にしていたが

 

 吉田:あれは冗談で言っていたんです。それが、まさか本当になってしまうとは…。

 

 ――それでも、あえてやるのは

 

 吉田:自分へのチャレンジですね。試合では袖車(格闘家時代の必殺技)で勝ちますよ! 寝技は今でも自信があるし、実際、(パーク24)道場で選手にやったら、袖車がかかりました。知られていないんで、実際、かかるんじゃないかと…。

 

 ――格闘家時代に対戦した北京五輪金メダルの石井も、米国で柔道に挑戦している

 

 吉田:石井は柔道をやったほうがいいですよ。もったいない。何か、柔道が嫌いになって、格闘技に行ったみたいになっている。でも、石井は職業として格闘技を選んだだけでしょう。職業選択の自由ですよ。まあ、逸材なのは確かなんだし、今の(日本の)柔道界に石井がいれば…とはみんなが思っていること。日本で復帰? 戻れるなら、戻ったほうがいい。もちろん、それも職業選択。自由で、石井が決めることだけどね。

 

 ――一方、柔道界は逆風続きで、師匠にあたる全柔連・上村春樹会長(62)には進退問題も出ているが

 

 吉田:上村先生が辞めるとか辞めないの前に、まずは全柔連の体制をどうするか、道筋を決めることが先でしょう。方向性があって、改革するわけだから。今のままの古い体質のままで、いいわけがない。その方向性を決められるのが上村先生なら上村先生がやり、そうじゃなかったら…ということでしょう。まあ、自分はここの道場で地道に(選手を)育てていきますよ。