山口香氏“引き継ぎカルテ”作成を要求

2013年06月06日 16時00分

“女三四郎”山口香氏(48=筑波大大学院准教授)が全日本柔道連盟の執行部に“全柔連診断書”の提出を求めている。

 

 4月26日に上村春樹会長(62)が「近いうちに進退を明らかにしたい」と予告して、1か月以上がたった。ここにきて柔道界からは「上村続投」を確信する声も上がる。ただ、山口氏は「第三者委員会からの最後の報告が出てきた段階で、最終的にご判断されるとみています」と退陣を疑わない。むしろ大切なのは引き継ぎだという。

 

 3月の理事会で佐藤宣践副会長(69)が上村会長だけでなく、執行部全員の責任を追及した。山口氏も「ご発言があった通りだと思います」と体制一新を描き、スムーズに移行させるための準備が必要と訴える。

 

 そのカギとなるのが全柔連による“カルテ”の作成だ。山口氏は「執行部の方々は問題の所在がどこにあったのか、調査委員会が言うこととは別に、自らきちんと残していただきたい」と指摘。さらに「脈々と受け継いできた伝統の中で、これだけは胸を張って引き継いでいけることもある。そういう話し合いも持っていただけると、新しく生まれ変わる時にも財産になる」。改革すべき点だけでなく、よい伝統も洗い出し、継承することが現体制の役目だと主張した。

 

 役員がガラリと変われば新たな船出に不安も付きまとう。組織の強みも知っておかなければ成長にもつながらない。全柔連は山口氏の声をどう受け止めるのか。