原沢 東京五輪までにリネールにどこまで近づけるか

2019年07月10日 16時30分

原沢の敗戦を悔しがる鈴木コーチ

 やはり壁は厚かった。柔道のグランプリ・モントリオール大会を終えた全日本選手団が9日、成田空港に帰国した。

 世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)男子100キロ超級代表でリオ五輪銀メダルの原沢久喜(27=百五銀行)は、決勝で五輪2連覇のテディ・リネール(30=フランス)に延長の末に敗れて準優勝。試合中に大きな声で指示を出したアテネ五輪同級金メダルの鈴木桂治男子代表コーチ(39)は「リネールは思っているより、ヘバっていた。体の動きも良くなかったので、原沢はぜひ勝っておきたいタイミングだった」と唇をかんだ。

 リオ五輪決勝に続き、原沢は今回もまともに組ませてもらえなかった。東京五輪へ向け対策はあるのか。鈴木コーチは「(リネールは攻められて)しんどくなると腕を突っ張らせて、指導を取られないように挽回してくる。それが長くなると審判の印象もチャラになるので、そういう時間を与えないこと」と語った。

 とはいえ、リネールは2017年11月以来の実戦復帰戦。「五輪に照準を合わせている」というだけに、状態がまだまだ上がってくるのは明らかだ。一方の原沢は好調を維持して臨んだ大会だった。鈴木コーチは「チャンスはあった。現状を知れてよかった」と話したが…。五輪まで残り1年。この「勝てそうで勝てない」差を詰めることはできるのだろうか。