無差別級で争う4月の全日本柔道選手権を制した男子100キロ級代表のウルフ・アロン(23=了徳寺大学職)の優勝報告会が19日、千葉・浦安市内のホテルで行われた。

 ウルフは「ずっと僕自身の目標だったので、大きな自信となった。ここで止めずに2連覇、3連覇を狙いたい」と力強く語った。大会は生中継されていたということもあり「犬の散歩中や、宅配の人などにも声をかけてもらえるようになった。普段の生活からしっかりしないといけない」と気を引き締め、世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)で「誰が見ても文句ないような柔道を見せたい」と2年ぶりの制覇を誓った。

 報告会では、所属の了徳寺大学の了徳寺健二理事長(71)から報奨金として1000万円が贈られ、会場からは大きなどよめきが起こった。ウルフは「しっかり貯金して老後の蓄えにします」と満面の笑みを見せた。