アテネ金・鈴木桂治氏 7年ぶり復帰でV貢献も「もう引退します!」

2019年06月08日 18時53分

鈴木桂治氏

 2004年アテネ五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで、日本男子代表の鈴木桂治コーチ(39)が8日、全日本実業団体対抗大会(高崎アリーナ)男子3部に出場。自らが監督を務める国士館大クラブを優勝に導いた。

 チームの次蜂として参戦し、1回戦は開始わずか32秒、鮮やかな払い腰で一本勝ちを決めると、その後も3試合続けて一本勝ち。さすがに疲れが見え始めた準決勝と決勝では引き分けに終わったものの、6試合フルに出場して、4勝2分けと大車輪の活躍を見せた。

 表彰式後に鈴木コーチは「団体戦でムードよく試合ができた。優勝できてうれしい」とホッとした様子で語ったが、それもそのはず、公式戦で畳の上に立つのは2012年5月の全日本選抜体重別選手権以来7年ぶり。大学の後輩に誘われて出場を決めたものの、今年1月に右ヒザを手術した影響で「(練習は)ほぼゼロ」だった。そんな不安に加え「柔道をナメていると思われるのもイヤだった」と葛藤もあったという。

 試合前には体が震えたといい「いざ出てみると3、4試合目ぐらいから頭がボーッとしてしまって、現役の選手はすごいことをやっているなと。もう引退します!」とさっぱりとした表情で正式に引退宣言。「今できること、全てを出した。100点でいいんじゃないですか」と最後に完全燃焼の笑顔を見せた。