リネール UFCの25億円オファー断っていた

2019年05月07日 16時30分

リネールは笑顔で本紙の直撃に応じた

 柔道男子100キロ超級で五輪2連覇のテディ・リネール(30=フランス)がゴールデンウイーク中に行われた全日本合宿に参加(4日)して、注目を集めた。

 2017年11月の世界選手権後から戦線離脱し休養。4か月前に練習を再開したばかりで、他の選手と比べてゆっくり調整をしているといい、現段階での仕上がりは40~50%だという。今夏の世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)については「今の一番の目的は柔道の故郷である地で開催される五輪に出ることなので、現時点では出ない」と改めて欠場する意向を示した。そのせいもあるのか、合同練習にもかかわらず、組み合うのは自国のコーチや選手ばかり。これは20年東京五輪をにらんだ作戦なのか。本紙の直撃にリネールは「ノン。特に作戦ではない。たまたまだよ。(100キロ)超級の選手も少なかったしね」と笑顔で答えた。

 リネールといえばかつて米総合格闘技イベント「UFC」からの10億円の参戦オファーを断っているが、この日は「最終的には2000万ユーロ(約25億円)で、という話が来たよ」と衝撃発言。ところが「自分は柔道以外はやらない。柔道はしっかりルールがあるので子供にもやらせることができる。格闘技はそこまでのルールはないからね」と言い切り、これまでと変わらない確固たる信念を語った。

 とんでもない大金を積まれても、柔道家としての誇りを絶対に失わない“絶対王者”は「東京五輪で3連覇を決めて、また長い休憩に入るつもりさ」と涼しげに話す。母国で開催される24年パリ五輪での4連覇を視野に入れる“25億円の男”が、東京でニッポン柔道の前に立ちはだかる。