ウルフ・アロンが柔道日本一の座に 世界選手権へ「おごらずにやりたい」

2019年04月29日 19時06分

初優勝を飾ったウルフ・アロン

 体重無差別で柔道日本一を決める全日本選手権(29日、東京・日本武道館)は、世界選手権(8月25日開幕、同)100キロ級代表のウルフ・アロン(23=了徳寺学園職)が初優勝を飾った。

 初戦から順調に勝ち上がり、準決勝で昨年3位の〝暴走王ジュニア〟小川雄勢(22=パーク24)に大内刈りで一本勝ち。決勝はベテランで試合巧者の加藤博剛(33=千葉県警)から延長戦の末に支え釣り込みで技ありを奪って、日本最強の座に就いた。

 試合後のウルフは号泣。「優勝できて素直にうれしい」と感極まった。2017年世界選手権の100キロ級王者だが、昨年1月に左膝半月板損傷の重傷を負って手術。同年の世界選手権に出場したが、故障の影響で思うように動けず5位に終わった。苦しい時期を乗り越えて、伝統の大会で見事に復活した。

 父親が米国出身のハーフで、それまでは規格外のパワーとスタミナを武器に戦ってきた。だが、この大会は「100キロ級のスピードの持ち味を生かした。2年前は相手が組んでいたが、今年は自分から組んでいけた。そういう意味では成長できた」と“モデルチェンジ”にも成功した。

 次は母国開催となる世界選手権。さらに来年はいよいよ東京五輪が待つ。ウルフは「平成最後を締めくくれた。世界選手権はおごらずにやりたい」と前を見据えた。

 また、昨年大会覇者でリオ五輪100キロ超級銀メダルの原沢久喜(26=百五銀行)は準々決勝敗退。これまでの実績から世界選手権同級代表に選出された。