素根輝が柔道の全日本女子連覇 世界選手権へ

2019年04月21日 19時52分

優勝した素根輝

 柔道の世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)の代表最終選考会を兼ね、体重無差別で女子柔道日本一を決める全日本女子選手権が21日、横浜文化体育館で行われ、昨年、大会史上初の初出場Vを決めた78キロ超級の素根輝(18=環太平洋大)が決勝で昨年の同級世界女王の朝比奈沙羅(22=パーク24)を破り、2連覇を果たした。

 素根は「世界選手権に出たいという気持ちで、選抜体重別選手権と(今回の)全日本女子にかけていた」と並々ならぬ決意で今大会に臨んでいたことを明かし「お互いに手の内を知り尽くしているので、長い試合になるのは分かっていた。指導を先に取られたが、勝ちきれてよかった」とホッとした表情を見せた。

 試合はまさに死闘となった。先に指導2つとなった素根は引き手を持たせてもらえない苦しい展開から「持てるところを持とうと」と試合中に変えたという。「冷静に相手を見て試合ができるようになった部分は、1年間での成長」と自己分析。最後は「きついのはお互い。気持ちだけは負けない。絶対勝つという気持ち」で朝比奈から逆転の反則勝ちを収めた。

 これで素根は朝比奈に対して実に5連勝。「もし代表に選ばれたら、優勝するよう頑張りたいが、世界で勝つには組み手や技出しが遅い」と課題を口にして気を引き締めた。

 大会後には強化委員会が開かれ、素根、朝比奈はともに代表に選出。素根は念願の個人での世界代表切符を初めて手に入れた。

 女子代表の増地克之監督(48)は「序列はつけていない。どちらが1番手、2番手ということではなく、世界選手権という大舞台で戦わせた上で、五輪に向けて臨ませたい」と話した。