【柔道】向翔一郎 強化合宿で見せた異端児ぶり

2019年04月19日 16時30分

向(左)は性格と同じ豪快な投げ技が持ち味だ

 世界選手権Vで赤ゼッケン奪取だ! 柔道の男子日本代表が18日、桐蔭横浜大学で行った強化合宿を公開。個人で初の世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)に臨む90キロ級の向翔一郎(23=ALSOK)は「大丈夫なのかという心配は多少あるが、戦いきらないといけない」と気を引き締めた。

 時折繰り出されるビッグマウスや、頭を左右に振るキックボクシングのようなスタイルで相手に向かっていくことから「柔道界の異端児」とも呼ばれる。前日(17日)の書道トレーニングでは自身の名前に入る「翔」の字を練習していたが、最後にうちわに字をしたためる際には「(世界王者だけが背負える)赤ゼッケン」と力強く書いた。変更した理由について「柔道で言ったら背負い、背負いと見せかけて、小内刈りを決める、みたいなもの」とニヤリ。

 井上康生監督(40)も「だいぶ偏屈者」と苦笑いするが「(書道の)先生の手本を見た後は上手になっていた」と洞察力を認めている。この日も「勝負する者は異常な部分を持つことが大事」と向の一筋縄ではいかないトリッキーさに期待を寄せた。

 リオ五輪同級金メダリスト、ベイカー茉秋(24=日本中央競馬会)の背中を常に追い続けてきた異端児がついにつかんだ世界選手権出場。世界王者に与えられる赤ゼッケンを勝ち取るために、常に変化し続ける。