リオ銀の原沢久喜 完全復活印象づける全日本体重別V

2019年04月06日 19時10分

佐藤(左)を破り優勝した原沢

 柔道の世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)の代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権1日目(6日、福岡国際センター)、男子100キロ超級はリオ五輪銀メダリストの原沢久喜(26=百五銀行)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。

 原沢は「全体的に思い通りにはいかない。苦しい戦いが続いたが、優勝できてよかった」とホッとした表情を見せた。

 リオ五輪以降「オーバートレーニング症候群」に陥って不振が続いていたが、昨年の世界選手権で銅メダルを取り、今年2月のグランドスラム(GS)パリ大会では準優勝。連戦となった続くGSデュッセルドルフ大会で国際大会3年ぶりの優勝と尻上がりに調子を上げ、今大会の優勝で完全復活を印象づけた。

 ただし、決して楽な勝利はなく、3試合ともゴールデンスコアに入ってからの決着だった。特に決勝の佐藤和哉(24=日本製鉄)との試合は、互いの意地と意地がぶつかり合う一歩も譲らない展開。10分を超えたところで佐藤から指導3つ目を奪い、反則勝ちをもぎ取るという文字通りの死闘となった。「佐藤は大学の後輩なので、意地でも負けられないと思って根性を出した。10分超えた? あれ以上は無理。気合だけだった」と振り返った。

 先月、フリーの立場から百五銀行所属となり「応援してくれる人も増えたので、よりいっそう頑張ろうという気持ちが芽生えた」。これで代表もほぼ手中にした形だが、満足はしていない。「反省点も多い。組み手の部分で決勝も組み負けていた。技に関しても大外刈り、内股一辺倒になっていたので、もう少し足技の幅を広げたい」と貪欲に語った。

 次戦の全日本選手権(29日、東京・日本武道館)については「リオのときは選抜で優勝して、全日本で負けて気持ち的に下がってしまった。今度はしっかり勝ち切って世界選手権に乗り込みたい」と力を込めた。

 女子78キロ超級は素根輝(18=環太平洋大)が、世界女王の朝比奈沙羅(22=パーク24)を決勝で下し3連覇を達成した。地元での快挙達成に「何がなんでも勝つという気持ちだった。オリンピックに出たいという気持ちは誰にも負けないと思っている」と笑顔で語った。