【柔道全日本選抜体重別選手権】阿部一二三ここが正念場

2019年04月06日 16時30分

会見で意気込みを語った阿部一二三

“怪物”の正念場だ。柔道の世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)の代表選考会を兼ねる全日本選抜体重別選手権(6~7日、福岡国際センター)に出場する有力選手による会見が5日、福岡市内で開かれた。

 今大会、最大の注目は7日の男子66キロ級の優勝争い。同級で世界選手権2連覇の阿部一二三(21=日体大)は2月のグランドスラム(GS)パリ大会では初戦敗退ということもあり「ヨーロッパでは悔しい思いをした。この選抜に向けて自分の柔道をしっかりやるという思いでやってきたので出し切りたい」と腕をぶした。

 勝ち進めば丸山城志郎(25=ミキハウス)との対戦が決勝で待っている。過去の直接対決の成績は2勝2敗と互角だが、丸山は昨年11月のGS大阪大会で阿部を破って優勝すると、その後の国際大会も2連勝と目下絶好調。阿部としては自分が勢いづかせてしまったライバルに再び屈するようだと、今回の世界選手権の代表争いはもちろん、来年の2020年東京五輪の出場も危うくなってくる。

 GSパリ大会で敗れた後に阿部は組み手などの修正を図ってきた。「相手は丸山選手だけじゃない。(出場する)8人ともレベルが高いので一戦一戦が大事だが、自分の力を出せれば負ける相手はいないと思うので、優勝してこの階級で一番強いことをアピールしたい」と言葉にも力がこもる。

 一方、福岡市内で調整した丸山は「一番大事なのは結果。しっかり勝ち切る。自分らしい柔道をやりたい」と言い切った。果たしてどちらが“自分の柔道”を見せて最強を証明するのか。