暴走王ジュニアの未来は? 昨年の柔道世界選手権男子100キロ超級代表の小川雄勢(22)が26日、東京・日本武道館で行われた明治大学の卒業式に出席した。柔道の“聖地”で式を終え「ここで何回も試合をして、たくさん思い出がある。成長できた4年間だった」と振り返った。

 4月からは東京五輪を見据えてバルセロナ五輪78キロ級金メダルの吉田秀彦氏(49)が総監督を務める実業団の強豪「パーク24」入り。“個人コーチ”として同95キロ超級銀メダルの父・直也氏(50)から指導を仰ぐことも決まっている。

 直也氏といえば、柔道引退後に新日本プロレスで“破壊王”故橋本真也さんと遺恨抗争を繰り広げ“暴走王”の名をほしいままにし、総合格闘技のPRIDEでも大暴れ。ハッスルでは一大ブームを起こした。2世である小川の今後には格闘界も熱視線を送っているだけに、プロレスラー、格闘家の道を歩む可能性はあるのだろうか。

 直也氏は「オレとしては(希望は)全然ないよ。本人が希望すれば、あれだけど。でも、そんな話は聞いたことないからなあ。大変なのが分かっているから、やりたいと思ってないんじゃない」と本紙に語った。

 社会人としての初陣は全日本選抜体重別選手権(4月6~7日、福岡国際センター)。「失敗を恐れず挑戦していきたい」という小川の“暴走”に期待だ。