リオ五輪柔道男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(26)が14日、4月1日付で百五銀行所属となることを三重・津の同行で正式に発表した。

 原沢は「2020年東京オリンピックでの活躍を目指して精進していきたいと思います。活躍を通じて喜びを共有し、感動と勇気を与えていけるような選手になりたいと思っています」と意気込みを語った。

 百五銀行の上田豪取締役会長は「1年越しのラブコールに応えていただきました。誠実で実直な人柄、端正な姿に三重県にも新たに多くのファンが生まれることを期待しています。日本国民に夢と感動を与えていただきたい」と抱負を述べた。

 原沢は昨年4月の全日本選手権を最後に日本中央競馬会(JRA)を退社し、柔道界では異例のフリーとして活動していた。2月に行われたグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会で優勝するなど世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)の有力代表選手だ。

 次戦の全日本選抜体重別選手権(4月6、7日・福岡国際センター)が所属としての初陣。全日本選手権(4月29日・日本武道館)で連覇を狙う。