柔道のグランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(15~17日、ロシア)に出場する日本代表が13日、成田空港から出発した。

 10日の東京都選手権で全日本選手権(4月29日、日本武道館)進出を決めたばかりの男子100キロ超級・小川雄勢(22=明大)は「あまり疲れは抜けていないが、ここが僕にとって一番の踏ん張りどころだと思う」と力を込めた。

 東京都選手権の前にはGSデュッセルドルフ大会にも出場している。連戦となっているが「大学生活最後の大会なのでいい形で終わりたい」と話し、「大学で柔道はもちろん、精神面も含めたくさん学んで成長できた。4年の時が、試合や合宿が多くあっという間だった」と振り返った。

 デュッセルドルフ大会では5位だった。「あの負け方を踏まえて、自分の柔道をやるっていうことをテーマに、その上で勝ちにいく」。昨年の世界選手権以降、国際大会で不完全燃焼が続き、代表争いが厳しい状況にあることに関しても「なかなか自分の思った試合ができていない。ここで自分の柔道を見つめ直して頑張りたい」と思いを語った。