柔道のグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(22〜24日、ドイツ)に出場する日本代表が20日、成田空港から出発。昨年の世界選手権代表で男子100キロ超級の小川雄勢(22=明大)は「五輪に向けて優勝しか考えていない」と力強く語った。

 昨年11月のGS大阪大会で左足に肉離れを起こし2回戦で敗退。年明けから稽古を再開し、今月上旬からは走り込みなど、下半身の強化を重点的に行い「追い込んだ練習ができた」と充実の表情だ。

 GSはエカテリンブルク大会(3月15〜17日、ロシア)との連戦となり、その間も東京都柔道選手権大会(3月10日、東京武道館)に出場。全日本選抜体重別選手権(4月6〜7日、福岡)を前に厳しい戦いが続くが「今年初戦のドイツでいい結果が出せるよう頑張りたい」と話した小川。「試合展開では先に主導権を取ることが大事。気を引き締めて、自分が五輪に出るんだという気持ちで戦っていく」と表情を引き締めた。