【柔道】衝撃敗退の阿部一二三 巻き返し策は“原点回帰”

2019年02月15日 16時30分

帰国した阿部一二三

 柔道のグランドスラム(GS)パリ大会(9日)で衝撃の初戦敗退を喫した男子66キロ級世界王者の阿部一二三(21=日体大)が14日、帰国した。

 初戦の2回戦でマヌエル・ロンバルド(20=イタリア)にまさかの一本負け。ロンバルドは阿部を徹底的に研究した上で攻略しており、今後も破壊力抜群の投げ技を警戒し、低い防御体勢で攻めてくる相手が増えるとみられる。阿部も「想定はしていたが、想定以上に大げさに考えて反復練習をしないといけない。この負けを受け入れ、さらに成長できるように自分を見つめ直したい」と危機感をあらわにしつつ、巻き返しを期した。

 そんな若きニッポン柔道のエースに猛ゲキを飛ばすのが、小学校5年の時に指導を仰いだ恩師で、現在は妹の阿部詩(18)を指導する兵庫・夙川学院高の松本純一郎監督(50)だ。「今の阿部はどこへ行ってもチヤホヤされると思う。いろんな誘惑、雑音を一切払いのけてスタートラインに立たないといけない。強いのは間違いないが、人間怖いもので、そういうところが試合に出てしまう。もう一度、自分は弱いんだと思って稽古をする。人間性も含めて自分を見つめ直す。それを考えないと同じ負け方をする」と、敗戦後に本紙に語っていた。

 今こそ「原点回帰」せよ、ということ。次戦の全日本選抜体重別選手権(4月6~7日、福岡)まであと2か月を切り、夏には3連覇がかかる世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)も待っている。時間も残されていない中で、東京五輪に向け初心に帰って“怪物”復活となるか。