柔道のグランドスラム(GS)大阪大会2日目(24日、丸善インテックアリーナ大阪)、リオ五輪男子73キロ級金メダリストの大野将平(26=旭化成)が、他を寄せつけない強さを見せて優勝を飾った。

 五輪後の充電期間を経て復帰してから1年余り。準決勝では講道館杯3連覇の新鋭・立川新(20=東海大)を残り1秒で内股、決勝では4月の全日本選抜体重別選手権で敗れている元66キロ級世界王者の海老沼匡(28=パーク24)を残り15秒での隅落としで立て続けに投げ飛ばした。

 大野は「地元で結果が残せて安心した。GS大阪というニュータイトルを取れてうれしい。(準決、決勝で)ラスト数秒というところで決められたというのも、勝負強さにつながってくる」と素直に喜びを表した。

 一方で決勝の相手の海老沼については「尊敬する海老沼先輩と試合ができることは誇り。選抜で土をつけていただいて目が覚めたし、今回もこれ以上ない打ち合いで超攻撃的柔道を学んだ」と先輩を立てることも忘れなかった。