柔道のグランドスラム大阪大会初日(23日、丸善インテックアリーナ大阪)、男子66キロ級世界王者・阿部一二三(21=日体大)の妹、阿部詩(18=兵庫・夙川学院高)は女子52キロ級決勝でこれまで3連敗中の角田夏実(26=了徳寺学園職)に延長戦の末、3つ目の指導を奪って反則勝ち。9月の世界選手権に続く優勝を決め、来年の世界選手権代表(8月、日本武道館)の座を内定させた。

 決勝はこれまでの攻撃的な柔道と違い、慎重な姿勢が目立ったが「勝つという柔道に徹した。がむしゃらにいくのがとりえだったけれど、しっかり守ることは守るということ」と胸を張った。これには女子代表の増地克之監督(48)も「大人の柔道だった」と納得顔だった。