柔道の2019年世界選手権への第一関門となる講道館杯初日(3日、千葉・ポートアリーナ)、男子73キロ級決勝で世界選手権団体で活躍した立川新(21=東海大)がロンドン五輪、リオ五輪66キロ級銅メダルの海老沼匡(28=パーク24)を下し、3連覇を達成した。

 試合は終始、立川が攻める展開。海老沼も必死に守りゴールデンスコアまでもつれたが、最後は払い巻き込みで豪快に一本勝ちした。

 組み手のうまさが持ち味の若武者は「(4月の全日本体重別)選抜では袖釣り込み腰で負けていたので、組み手を妥協しない意識でいった。グランドスラム大阪(23日開幕)まで調子を維持して、最高のパフォーマンスを見せたい」と充実した表情で語った。

 この階級は世界選手権代表の橋本壮市(27=パーク24)とリオ五輪金メダルの大野将平(26=旭化成)がいる激戦区。井上康生監督(40)は立川について「狙われている中で勝ち切ることができたので、グランドスラムでの戦いが楽しみだが、若い世代がどんどん出てきているので、やらなければいけないことはたくさんある」とさらなる進化を求めた。