石井慧「ウルフは組む力が不足している」=柔道世界選手権

2018年09月26日 16時30分

【石井の慧眼】男子100キロ級準々決勝でロシア選手に一本負けのウルフ・アロン(22=了徳寺学園職)選手はちょっと研究されている、研究されていない以前の問題でしたね。(近年の)ルール改正はみなさん誤解されていますが、実は(組み手で)日本に有利なものになっているんです。現在は足も持てない、何も持てないのがルール。だから軽い階級なら体格差がないので、日本が組み勝てるようになった。でも重いクラスはそうはいかないですからね。ウルフ選手が組み勝てなかったのはイカンザキかな~ですね。

 ロシア選手に背中を持たれて小外刈りで一本負け(準々決勝)しましたが、ロシア選手は背中を持ち合う柔道で、もまれてきている。「餠は餠屋」じゃないけれど、向こうはそれが得意な組み手なんです。だから、ウルフ選手も自分の得意の組み手を早くつくらないといけない。

(リオ五輪金メダルの)大野(将平)選手が強いのは73キロ級なのに、重量級の選手とガンガン乱取りをやっているからなんです。それで“組み力”を鍛えているんですね。だから、ウルフ選手にもそういうことも必要なのかなと、感じましたね。(北京五輪100キロ超級金メダリスト、格闘家)