女子78キロ級・浜田尚里が誕生日に世界一=柔道世界選手権

2018年09月26日 16時30分

【アゼルバイジャン・バクー25日発】柔道の世界選手権第6日、女子78キロ級で初出場の浜田尚里(しょうり=自衛隊)が、28歳の誕生日に世界一に輝いた。  準決勝、決勝と長身のオランダ選手を連破。決勝は延長に突入して世界ランキング1位のフーシェ・ステーンホイス(25)に圧力をかけて攻めまくり、指導3つを奪って反則勝ちした。  浜田は「決勝は競った中でしっかりと勝ち切れた。今まで以上に立ち技を練習してきたので、見せることができて良かった。いい誕生日になった」とほほ笑んだ。  異色の柔道家だ。国際大会で安定した成績を残し始めたのは昨年から。柔道のスタイルも重量級では珍しく寝技を得意とする。高校時代に「寝技の達人」と呼ばれた元世界王者の柏崎克彦氏(67)の映像を見て開眼。山梨学院大4年時にはロシアの組み技格闘技サンボに挑戦し、技術を習得した。サンボの世界選手権も制しており、日本女子屈指の“グラップラー”と言っていい存在だ。  北京五輪男子100キロ超級金メダリストで格闘家の石井慧(31)は浜田の柔道を大絶賛する。 「浜田選手は今回のMVPと言っていい、非常にいい柔道をしていました。寝技が強いし、受けが強い。受けの強さは組み手からくるもの。そつがない、いい柔道でしたね。阿部(一二三)選手のようなバーッと投げる派手さはなくても、ああいう柔道が最終的に勝つのかなと思います。78キロ級では外国人選手もみんなデカい。そこで勝つのはサンボの大会で外国人選手とやる機会が増えて覚えたんでしょうね。東京五輪を目指して、頑張って優勝してもらいたいです」  立ち技でも相手に組み勝つ柔道で進化を見せた。遅咲きの28歳が2年後に大輪の花を咲かせる可能性も十分だ。