【柔道世界選手権】まだまだ目を離せない「高藤VS永山」2人の戦い

2018年09月21日 16時30分

【石井の慧眼】60キロ級に関しては、高藤直寿選手(25=パーク24)と永山竜樹選手(22=東海大)の2人を今回の世界選手権に選出したことは東京五輪の選考に深く関わっていると思います。永山選手は世界ランク1位で、高藤選手は去年の王者。60キロ級には東京五輪の代表争いという、他の階級にはない緊迫したものがありました。

 そうした中で勝ったのは高藤選手。クジ運が良くない中で勝ち上がった。小内刈りがすごくうまかったですね。足技はすぐ練習してできるものではなく、一番難しい技。その小内刈りができるのは大きな武器です。相手の返し技にも合わせることができるし、フェイントにも裏の技としても使えますからね。

 あとは寝技を完璧にして、確実に押さえ込む感じにすることですね。昔の山下(泰裕)先生の試合を見てもらえばわかるんですが、相手が下になったら絶対に押さえ込むか、絞めるんです。これが確実になったら、まさに鬼に金棒、小川直也にSTOですよ~。

 ただ今回見て思ったのは、高藤選手が一歩リードした感じですが、準決勝で永山選手が高藤選手をきれいに背負い投げで投げた。ビデオ判定でポイントなしとなりましたが、僕は(ポイントと)取っても良かったかなと。しっかり持って投げる技があるのは伸びしろがあるということなので、これから地力がギャンギャン上がってくるんじゃないですか。だからこの2人の戦いからはまだまだ目が離せませんよ。(北京五輪100キロ超級金メダリスト、格闘家)