【柔道】山下会長2年ぶり“現場復帰”の意味

2018年08月07日 16時30分

日本代表選手に笑顔でゲキを飛ばした山下氏(左)

 全日本柔道連盟の山下泰裕会長(61)が異例の“現場介入”だ。

 ジャカルタ・アジア大会(18日開幕)、世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)を控える女子日本代表が6日、都内で合宿を公開した。そこに突然、姿を現したのが山下氏だ。全柔連会長としてではなく、アジア大会団長として各競技団体を巡回していることを明かし「すべてをかけてチャレンジしてほしい」と訓示を述べた。

 多忙かつ現場は現役のコーチ陣に任せるとのポリシーから「この前に道場に足を運んだのが(2016年)リオ五輪の前。久しぶりに懐かしいところに戻ってきた」と視察は2年ぶり。最初は金野潤強化委員長(51)や増地克之監督(47)と笑顔を交えながら意見を交わしていた。

 ところが、練習を見ているうちに柔道家の血がうずく。複数の選手に声をかけ、アジア大会78キロ超級代表の素根輝(18=福岡・南筑高)には組み手について経験談を交えて指導した。

「たまにポッと来たのが思いつきで言うと、だいたいプラスになるよりマイナスになることが多くて、場合によっては担当コーチの教えと反対になることもある。普段は控えようとしているんですけど、今日は思わずそういうことを言ってしまいました」(山下氏)

 目つきや口調は穏やかでも、ミスター柔道の行動は20年東京五輪へ向けて危機感の表れといったところか。女子代表のネジが巻かれたことは確かだ。