水泳連盟が暴力行為を公表した狙い

2013年02月16日 16時00分

【スポーツ情報局】

 

 スポーツ担当記者:日本水泳連盟が15日、特別調査チームによる暴力・セクハラに関する日本代表選手8人への聞き取り調査で、選手2人が「過去に見たり、聞いたことがある」と回答したと発表しました。

 

 デスク:柔道の次は水泳だったか。

 

 記者:ただ柔道は日本代表監督によるトップ選手15人への暴力・パワハラでしたが、水泳は所属チームでの事例で、2件とも本人が正確に記憶していないほど過去の話。もはや指導者の特定も難しく、詳細な調査は断念したそうです。

 

 デスク:わざわざ発表する内容なのか。何か意図があるんだろ?

 

 記者:水連は組織として隠蔽せず、暴力問題にも迅速に対応しているとのアピールでは…。柔道は、全柔連の鈍い対応が批判されたし、公表が遅れたことで、隠蔽との指摘もあって上村春樹会長(62)の責任を問う声も出ましたから。

 

 デスク:確かに「問題はなかった」だけでは、“調査は正しいのか”という疑問も出るから、ささいなことでも発表しておこうってところか。

 

 記者:イメージが悪化すれば、スポンサーも離れ、助成金なども減額されかねません。今後JOC(日本オリンピック委員会)は無記名アンケートで、再調査を行いますが、そこで問題が露見するよりも、団体が積極的に動き“自浄能力”を見せることは好印象かもしれません。

 

 デスク:確かにな。でもスピード感を持って対応したといっても、こんな様子じゃこれからも水泳だけじゃなく、他競技でも似たような話は出てきそうだな。