【体操全日本】内村航平 11連覇ならず「これじゃ勝てるわけない」

2018年04月29日 19時35分

11連覇を逃した内村航平

 体操の世界選手権(10~11月、カタール・ドーハ)代表選考を兼ねた全日本選手権最終日(29日、東京体育館)、男子決勝で内村航平(29=リンガーハット)は予選との合計点171・664点で3位となり、前人未到の11連覇を逃した。

 あん馬で落下し予選5位と出遅れた内村は、決勝だけなら6種目合計86・566点の1位と怒とうの内容で巻き返す。しかし、得意の平行棒や鉄棒では小さなミスもあり「これじゃ勝てるわけないなと思った」とサバサバと敗戦を受け止めた。国内での敗戦は2008年9月の全日本学生選手権の2位以来、約10年ぶりとなった。

 昨年の世界選手権で左足首を負傷し、3月のW杯ドーハ大会で復帰したばかり。大会が進むにつれ、消耗したのがスタミナだ。「最後の鉄棒は完全に体力がヤバかった。この予選と決勝でまたさらに老いを感じた」と極限の戦いだった。

 それでも、なんとか踏ん張った。個人総合での代表入りにも望みをつないだ。2位の白井健三(21=日体大)とは0・500点差だ。予選では1・001点差あったが、半分に縮めた。最終選考会のNHK杯(5月19~20日、東京体育館)での逆転が十分可能な位置につけた。

「一番大事なのは代表に入ること。今後は年齢や体力とかいろんな戦いになってきても、最終的に代表に入り続けることで東京五輪の道が見えてくる。醜い姿であっても代表ではあり続けたい」

 絶対王者から陥落した内村は落ち込むことなく気持ちを奮い立たせた。