羽生結弦に国民栄誉賞授与へ 記念品は何選ぶ?

2018年03月03日 16時30分

光り輝く羽生の金メダル。称賛されて当然の偉業だが…

 平昌五輪で66年ぶりの連覇を果たした羽生結弦(23=ANA)に政府が国民栄誉賞を授与する方向で最終調整に入ったことが2日、明らかになった。これを受け、恩師ら関係者が喜ぶ一方、疑問の声も少なくない。同じく五輪連覇を果たしながら受賞していないアスリートがいることや、現政権が過去最多の受賞者を出していることについて批判も噴出している。羽生が記念品に何を選ぶのかにも注目が集まっており、波紋はまだまだ広がりそうだ。

 ケガを乗り越え、ほぼ完璧な演技で世界から称賛された羽生に新たな栄誉だ。国民栄誉賞受賞が正式に決まれば、冬季五輪に出場したアスリートとしては初。27歳で受賞した柔道の山下泰裕氏(60=全柔連会長)を抜き、史上最年少の受賞者となる。

 所属先ANAの城田憲子監督(71)は「(賞という形で)政府から認められ、感激はひとしお。フィギュアの金メダルの重さを認めてくれた」。東北高時代にフィギュアスケート部の顧問だった五十嵐一弥さん(72)は「スケートに携わる人にとって大きな励みになる。(今後は)やり残したと言っていることに向かって頑張ってほしい」と喜びの声が相次いだ。

 一方で新たな受賞が生まれるたびに「なぜもらえないのか?」と名前が挙がるアスリートがいる。1996年アトランタ大会から柔道60キロ級で五輪3連覇を果たした野村忠宏氏(43)、2004年アテネ、08年北京五輪で連続2冠の水泳・北島康介氏(35)、体操個人総合で12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪を連覇した内村航平(29=リンガーハット)がその代表格。平昌五輪ではスピードスケート女子で小平奈緒(31=相沢病院)は冬季五輪日本女子初の金メダル、高木菜那(25=日本電産サンキョー)も夏季・冬季を通じて日本女子初となる1大会金2個獲得という歴史的な快挙を達成し、日本中を感動させた。

 安倍内閣による授与は羽生が正式に決まれば7人目。これまで最多だった中曽根内閣の4人を大きく上回り、乱発との批判もある。政権運営をする中で“人気取り”のイメージは拭えないだけに、抜群の実績を誇るアスリートたちを今後、どう扱っていくのかは難しいところだろう。

 そんな中、ネット上では羽生が記念品に何を選ぶのかが話題になっている。100万円が目安とされる記念品は近年、受賞者の希望に沿って選ばれており、00年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子氏(45)は高級腕時計、レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里(35)は真珠のネックレス、同4連覇の伊調馨(33=ALSOK)は西陣織の帯などさまざまだ。

 羽生は平昌五輪までのおよそ1か月半、フィギュアに集中するため「ゲームやイヤホン」を断っていたことを明かしており、ネット上ではイヤホンを推す声が多い。1000円前後でも手に入るイヤホンだが、耳の型を取って製作する専門メーカーのオーダー品は10万円前後が中心。数十万円の高級モデルも存在する。一挙手一投足に注目が集まる羽生だけに、記念品に何を選ぶかへの関心は高まるばかり。金額的に気軽に買えるものが選ばれる可能性は低いが、ここから新たなブームやヒット商品が生まれるかもしれない。

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