【世界体操】白井が床で圧勝!連覇「金」快挙だ日本人初V3

2017年10月08日 12時00分

連覇で3度目のV。日本人初の快挙を達成した白井は表彰式で満面の笑みを見せる(ロイター=USA Today Sports)

【カナダ・モントリオール7日(日本時間8日)発】体操の世界選手権第6日は種目別決勝の前半5種目が行われ、男子床運動で白井健三(21=日体大)が15.633点をマークし、2位に1.100点の大差をつける圧勝で前回2015年大会に続く3度目の優勝を果たした。白井は13年大会も制覇しており(14年は銀メダル)、同一種目別で3度の世界一は日本選手初の快挙。今大会では銅メダルを獲得した個人総合と合わせて、2個目のメダル獲得となった。

 世界選手権で金2、銀1を獲得してきた床運動で、予選1位の白井はこの日もH難度の「シライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)」や「シライ/ニュエン(後方伸身宙返り4回ひねり)」を含む高難度の構成を披露。2位に0・733点差をつけた予選の得点を持ち越さなかったにもかかわらず、1・100点の大差をつける圧勝。「(他の選手を)諦めさせるような演技ができたことはうれしい」と王者の貫禄を見せつけた。

 男子予選で左足首を負傷し途中棄権した内村航平(28=リンガーハット)に代わり、今大会は日本のエースとして活躍を遂げた。「航平さんと同じくらいショックだったけど、ホテルが同じ部屋なので僕まで悲しい顔をしていられない」と師匠の負傷後も平常心を保ち、個人総合決勝に挑んだ。日本中の期待を一身に背負いながら臨んだオールラウンダーとしてのデビュー戦で武器になったのはやはり床運動。予選では15・766点を叩き出す圧巻の演技。決勝でも同種目唯一の15点台である15・733点の高得点で他を引き離し、銅メダル獲得をぐっと引き寄せた。

 この活躍に「ほっとした。個人総合で気持ちを使ったので、床運動にあまり残っていなかった」と話すなど、種目別への影響も心配されたが、畠田好章コーチ(45=日体大男子監督)が「(白井は)練習から不安はなかった。個人総合でしっかりできたことが自信になり、種目別も楽にできたのかなと思う」と説明した通り、「残っていない」雰囲気などみじんも感じさせなかった。

 今大会では個人総合決勝進出者のなかで最も美しい演技をした選手に贈られる「エレガンス賞」も受賞した。トップ2の中国選手以上に、完成度などを評価された。過去に内村も3度受賞しており、美しい体操を引き継ぐ後継者として国際体操連盟(FIG)からも認められた格好だ。

 2020年東京五輪で日本が金メダルを量産するためには、団体、個人総合に加え、種目別も重要なカギになる。昨年のリオデジャネイロ五輪では、前年の世界王者として金メダルが期待されたが、着地の乱れなどからまさかの4位に終わった。
 その悔しさをバネに練習を積み、再び世界王者に輝いた白井には8日(日本時間9日)の大会最終日も、予選を2位で通過した跳馬に期待がかかる。

 3年後も表彰台の頂点に立つために、“内村ショック”で幕を開けた大会は逆転での2冠で締めくくりたい。