【世界体操】7連覇へ暗雲!?内村弱気発言も納得の大激戦

2017年09月23日 16時30分

健闘を誓う内村(左)と白井

 体操の世界選手権が10月2日にカナダ・モントリオールで開幕する。注目は前人未到の個人総合7連覇がかかる内村航平(28=リンガーハット)だ。大記録達成に自信満々…と思いきや、ライバルに苦戦を強いられるとの予想を自ら口にし、波紋を呼んだ。果たしてどんな戦いになるのか、決戦を占った。

 22日、男子日本代表は成田空港からモントリオールへと出発した。搭乗前の出発セレモニーでは内村が「東京五輪への第一歩ということで、自分たちの持っている力を十分発揮できるよう頑張りたい。よろしくお願いします」とあいさつ。大きな拍手で送り出された。

 今大会は団体戦がなく、個人総合と種目別が行われる。内村の最大のライバルは、リオデジャネイロ五輪個人総合で2連覇を達成したキングと接戦を演じ、銀メダルだったオレグ・ベルニャエフ(23=ウクライナ)だ。19日に都内で行われた会見では、内村からも「オレグはリオ五輪のレベルを維持しているけど、僕はできていない。彼のほうが上に行くんじゃないかな」とまさかの発言まで飛び出した。

 実際のところはどうなのか。日本体操協会の塚原光男副会長(69)は、個人総合の優勝争いについて「今までの大会とは違うハイレベルな争いになると思う。上位陣は紙一重。その日の出来、調子が勝敗を左右するだろうね」と、史上空前の大激戦になるとの予想だ。

 塚原副会長が日本の団長を務めた8月のユニバーシアード(台湾)でベルニャエフが優勝。「肩を痛めていたみたい。でも頑張っていた」と評価した。過去の大会では内村が圧倒的な強さを発揮してきたが、若手が急成長中。優勝候補の内村、ベルニャエフ以外にも中国などで強豪が育っている。リオ五輪同様かそれ以上に、僅差で覇を争う一進一退の攻防になりそうだ。

 内村はあくまで今大会を2020年東京五輪への第一歩と位置付けており、結果ではなく内容重視の姿勢を示している。とはいえ、7連覇は誰もが見たいところ。キングの現地での最終調整がカギを握りそうだ。