【体操】新ルールが内村の10連覇を後押し

2017年04月07日 16時30分

最終調整する内村航平

 体操の全日本個人総合選手権(7~9日、東京体育館)で10連覇を狙う内村航平(28=リンガーハット)に追い風が吹いている。

 

 リオデジャネイロ五輪で個人総合2連覇を果たして以来の復帰戦。6日の公開練習後に会見した内村は、ここまでの道のりについて「体操人生で一番調子が上がらない時期があった」と振り返った。ここまでコンディションを取り戻すことに苦労したという。

 

 一方で今大会は、今年から導入された新ルールで行われる。演技の美しさを示すEスコアが厳しく採点されると予想されており、演技の構成を変えるなどの対応を取る選手が続出した。内村も難度を落としており「見ている人たちにはすごい低い点数が出たという印象になる。そこをいかに気にせずやれるか」と心理的な影響を危惧した。

 

 だが、そんな心配は無用のようだ。「もともとFIG(国際体操連盟)の前会長が『内村の演技が見本なんだ。できないヤツとの差はもっとあるはずだ!』と言って、その流れであるべきルール通りの採点になった。内村はそれほどダメージを受けない。他の選手はもっとダメージを受けるかもしれない」(日本体操協会関係者)

 

 内村の武器は美しい体操。着地一つにも他の追随を許さない演技は“世界標準”だ。ミスが厳しく判定されるほど有利になる。何より、今大会はプロ初戦。リンガーハット社も統一のタオルを作って応援する。体調万全ではないとはいえ、結果を残す思いは誰よりも強い。リオ2冠でピークを迎えたと思われた「内村時代」はまだまだ続きそうだ。