リオデジャネイロ五輪体操男子日本代表が9日、都内で団体予選を想定した試技会を行った。

 8月6日午前10時半(現地時間)に始まる予選。日本はあん馬からスタートすることを見据え、この日もあん馬からスタートしたが、全体的に精細を欠く内容となった。

 鉄棒では5人が演技し、白井健三(19=日体大)、加藤凌平(22)、山室光史(27=ともにコナミスポーツ)の3人が落下。白井に関しては2度も落下する場面があった。また、普段は抜群の安定感を誇る加藤は他の種目でも細かいミスが目立ち、本来の調子からはほど遠かった。

 水鳥寿思監督(35)は「朝早く、まだ器具に体を合わせられていないというのがある。凌平に関してはひどい筋肉痛を負っていた」と指摘。本番までに仕上げるつもりだと強調した。

 エース・内村航平(27=コナミスポーツ)は言う。「今日は午前5時に起きて、8時半に会場入りした。体が反応するまでに3時間は必要なのだが、まだ無理やり動かしている感じ」

 とはいえ、この予選を1位で突破しないと有利なローテーションで決勝を迎えられない。そうなると、最大の目標に掲げる団体金メダルの獲得も遠ざかることになる。

「金メダルのチャンスは半分以上消えると思う。何とか1位で通過したい」と力を込めた内村。ここでしっかり修正し、本番に臨むことを誓った。