【体操女子】村上茉愛 H難度「シリバス」で描くメダルの夢

2016年07月02日 10時00分

見据える先は…リオでの活躍を誓った村上

 リオデジャネイロ五輪体操女子日本代表に決まった村上茉愛(むらかみ・まい=19、日体大)が赤裸々告白だ。床運動でのH難度「シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)」を武器にめきめきと頭角を現し、寺本明日香(20=中京大)とともに、体操女子をけん引する存在に成長した。昨年の世界選手権個人総合では6位と大健闘。五輪本番でのメダル獲得も夢ではない。体操界きっての美人アスリートが本紙インタビューで意気込みから悩みまでを大公開――。

 ――五輪までわずか。現在のコンディションは

 村上:自分なりに崩れないように、良い感じに来ています。腰の痛みも出ていません。日体大でも内容の濃い練習ができていますしね。

 ――日体大での練習スケジュールは

 村上:月曜は軽めで1時間半ほど。火曜から木曜は午後4時半から8時まで、金曜はオフ、土日は午前と午後合わせて4時間半やっています。高校のときはもっとやっていましたが、年齢的に疲労もたまりやすいので、質を重視しています。

 ――代表メンバーとの関係はどうか

 村上:みんな仲はいいですよ。特に寺本選手とは中1から同じ大会に出ているぐらいですし。「最近、この技できないんだよね」と聞かれると「こうしたほうがいいよ」とアドバイスすることもあります。この前の代表合宿では1時間ぐらいお風呂でガールズトークしたほどです。内容? 言えません!

 ――そもそもなぜ体操を始めたのか

 村上:両親とも体操をやっていたというのが大きいですね。父(仁さん)は今でも「池谷幸雄体操倶楽部」でコーチを務めています。幼いころからよくトランポリンや器具で遊んでいたので、だんだん本格的になっていった感じです。

 ――小学生のときにシリバスを成功した

 村上:小6の時でした。特にシリバスを目標に練習をしていたわけではなかったんですが、月面宙返りの練習をしているときに、たまたま多くひねりすぎたら、コーチに「それ、シリバスだぞ」と言われたんです。

 ――感想は

 村上:「へ~そうなんだ」って。あのころの動画を見ると、よくあんな小さい体でできたなって、自分でも感心しますね。

 ――バランス感覚がいい

 村上:運動会でリレーとかあるじゃないですか。全力疾走しているときに転倒しても、手をついて前転して、そのまま走り続けていましたからね。周りは「なんだ、あれは!」って目を丸くしていました(笑い)。

 ――床運動は得意でも、段違い平行棒や平均台は苦手

 村上:そうですね。でも以前よりはミスは少なくなっています。個人総合で勝負するには避けて通れませんから。

 ――かなりガッチリした体形だが

 村上:そうなんですよ~。私、筋肉がつきやすいし、太りやすい体質なんです。私だけですよ、日本代表でこんなにゴツイの。みんな細いのに。

 ――現在の体重は

 村上:48キロです。

 ――ちなみに過去最重量は

 村上:51キロ(笑い)。大学入って記録しました。この身長(148センチ)でヤバくないですか? スカートなんて高校以来、はいたことがありません。でも、海外に行くとこんな体形の選手はいっぱいいて、目立たないんです。なので世界大会に出るとホッとしたり(笑い)。これをモチベーションに? もう何でもモチベーションにするぐらい頑張りますよ。

 ――当初は、昨年の世界選手権の代表選考から漏れていた

 村上:悲惨でしたし、今振り返ると恥ずかしいです。確かに腰痛がありました。でも、それより気持ちの部分で弱かった。練習のときでも、つらいと「もういいや」と諦めていた自分がいたんです。そしたら「補欠なら代表入りするかも」と連絡があり、実際その通りになりました。

 ――負傷者が出て出場することになり、6位に

 村上:そのときは準備ができていたので、いつも通りやるだけでした。いい練習ができていたし焦りもなかったので、自然に演技に臨めたのが良かったんだと思います。

 ――五輪は順当に代表入りが決まった

 村上:もう、やるしかありません。シリバスも決めるつもりです。

 ――最後に好きな男性のタイプは

 村上:さばさばした男性ですね。失敗しても「次があるから、いいっしょ!」みたいな。私もそういうタイプなので。

☆むらかみ・まい=1996年8月5日生まれ。東京都出身。4歳から体操を始め、池谷幸雄体操倶楽部で成長。小6だった2008年に床運動のH難度の大技「シリバス」に成功。10年全国中学校大会個人総合で寺本明日香を抑えて優勝すると、同年の全日本種目別選手権の床運動で田中理恵を上回る得点で優勝した。13年世界選手権では種目別床運動で4位。15年世界選手権で個人総合6位。148センチ、48キロ。