リオデジャネイロ五輪の体操男子日本代表の公開練習が10日、都内で行われ、エースの内村航平(27=コナミスポーツ)が自身のコンディション調整の計画を示した。

 合宿2日目のこの日、各代表選手は器具の感触を確かめながら、それぞれの練習に集中。内村は「伸び伸びやってますね」とリラックスムードを歓迎した。

「僕のペースもあります。本番1か月半前から6種目の通し練習をやる予定ですね。現地に着いたらちょっとペースを落として、選手村に入ったらまた通しでやろうと思っている」

 4年前のロンドン五輪の際は、ペースの作り方を特に考えていなかったという。この時期から、通しの練習をバリバリやっており「それが当たり前だと思っていた。周囲がそこまでやらないので、物足りないとさえ映っていました」。

 ところが、ハイペースでやり続けると疲労が取れず、本番でミスにつながることに気付いた。五輪を特別視するあまり、力が入りすぎてしまったのだが、エースもあれから成長した。

「それぞれのやり方をやればいい」と、チームのキャプテンは良い意味での放任主義を貫くつもりだ。