体操世界選手権(英国・グラスゴー)で大活躍した男子代表が3日、羽田空港に帰国し、会見を開いた。

 団体では2004年アテネ五輪以来となる金メダルを獲得。主将の内村航平(26=コナミ)は「一番欲しかった団体の金メダルを取ることができてよかった。いい流れが作れた」と喜びをかみ締めた。

 前人未到の6連覇となった個人総合と種目別鉄棒を合わせ3冠を達成し、来年のリオ五輪に大きな弾みをつけた。

 一方、床運動の予選で演技開始まで約10分待たされたり、団体戦決勝の鉄棒で落下するなどのアクシデントを振り返り、「オリンピックというのはいつもの試合より何が起きるか分からない。いろんなことを想定してミスのない演技を心がけたい」と気を引き締めた。

 また“ひねり王子”白井健三(19=日体大)は「最低限、チームジャパンに貢献できた」と胸を張った。

 初出場ながら種目別あん馬で銅メダルなど健闘した同期の萱和磨(18=順大)とともに「航平さんを必死に持ち上げようとしました」とニヤリ。

 種目別床運動では2年ぶり2度目の金メダルに輝き「必要とされているのは床と跳馬。『リオの団体には白井健三が必要だ』と思わせる演技をしたい」とさらに磨きをかけることを誓った。