内村航平 引退イベントは競技者兼〝敏腕プロデューサー〟 前例ないエンターテインメント実現へ

2022年03月12日 06時15分

引退イベントに臨む内村航平(東スポWeb)
引退イベントに臨む内村航平(東スポWeb)

 体操界のキング・内村航平(33=ジョイカル)が〝敏腕プロデューサー〟としての片鱗を垣間見せている。五輪で男子個人総合2連覇など数々の偉業を達成した内村は、12日に引退イベント「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」(東京体育館)を開催。集大成として全6種目を演じるべく、前日まで現役さながらの練習を行った。

「美しさ、着地を止めるところを見せたい」と五輪連覇のプライドをのぞかせた一方で、体操界では前例のないエンターテインメントを実現するため、水面下で綿密な準備を進めてきた。内村は演出の打ち合わせに積極的に参加し、観客を驚かせる数々のプランを自ら考案した。選手入場時には通常の大会とは桁違いのライトアップを施し、会場全体に一体感を出す演出を実現。ラスト演技の鉄棒へ向かう際には、派手な光線で花道をつくる斬新なアイデアも打ち出した。

 さらに、今大会は観客席と器具が限りなく近いことも大きなポイント。内村が自ら図面を手にして配置を考えたといい、演出担当者も「演技者とお客さんがあり得ない距離。まるで相撲の〝砂かぶり〟です」と驚くばかり。床運動の演技で体勢を崩せば観客席へ突っ込んでしまうほど、迫力を感じることができるレイアウトになっている。

 引退後も競技の普及に力を注ぐというキングだが、早くも新たな才能を発揮しているようだ。

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