2020~21年に日本スポーツ界で最も活躍した選手や団体を表彰する「第70回・日本スポーツ賞」(読売新聞社制定)が19日、都内で開かれ、激励賞に輝いた体操の東京五輪2冠・橋本大輝(20=順大)が先日引退発表したロンドン&リオ五輪連覇の内村航平(ジョイカル)に言及した。

 この日、表彰式を欠席した橋本は日本体操協会を通して「この賞を直接受け取ることができずとても残念です。この賞は今後の競技者としての期待をいただいている賞であると感じております。この賞を頂くことが出来たのもいつも陰ながら支えてくれている家族の存在や練習を共にしている仲間、そして応援の声や支えてくださっている多くの方々のおかげだと感謝しております。これからも感謝を忘れず、現状に満足することなく一層精進していきたいと思います」(原文ママ)とコメントした。

 また、長きに渡って体操界をけん引し、14日に引退会見を開いた内村について「引退の発表を受け、今後は自分たちの世代が日本の体操競技を世界で評価されるように継続していかなければならないと改めて感じました。そして競技者としてだけではなく、人として成長し、多くの方に応援されるように競技を広めていきたいと思います」(原文ママ)と記した。

 内村は引退会見で後輩へのメッセージとして「体操だけうまくてもダメだよということは伝えたい。人間性が伴っていないと」と話していた。橋本は東京五輪で個人総合と鉄棒で2つの金メダルを獲得。内村から体操ニッポンエースのバトンを受け継ぎ、24年パリ五輪での連覇を狙っている。