引退のキング内村航平へ 国際体操連盟・渡辺会長「人生は長い。また次の着地に挑戦を」

2022年01月11日 16時22分

昨年の世界選手権で鉄棒の演技を終え着地を決めた内村
昨年の世界選手権で鉄棒の演技を終え着地を決めた内村

 体操界のキングことロンドン&リオ五輪個人総合2連覇の内村航平(33=ジョイカル)に対し、五輪関係者から偉業を称える声が続出している。

 国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長は「2009年ロンドン世界選手権で初めて世界王者となった後の会見が昨日のように感じる」と感慨深げに振り返る。記者から「内村選手にとって着地とは?」と質問されたキングは「渡辺さん、何て答えたらいいですかね?」と尋ねてきたという。当時を思い出した渡辺会長は「きっと彼は、その答えを北九州で見つけただろう」と話す。

 ラスト演技となった昨年10月の世界選手権は故郷の福岡・北九州で開催。冒頭のH難度のブレトシュナイダー(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を決めると、最後の着地をピタッと止めてみせた。結果は6位となり表彰台を逃したが、内村は試合後にやや興奮気味に「今でも(着地の)音を覚えている。あの着地で全てを伝えられたのかなと思いますね。あの着地はもうできない。もう出せないです」と、誰よりもこだわってきた着地の成功を喜んだ。

「何て答えたら…」と戸惑ってから約12年、現役最後の着地で明確な回答を出した。そんな内村に対して、渡辺会長は「人生は長い。また、次の着地に挑戦し続けてくれることを願っている」とエール。果たして、第2の人生ではどんな場所に「着地」するのか。

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