体操の絶対王者・内村航平(33=ジョイカル)の引退表明に、長年のライバルだった体操王国・中国でも功績を讃える報道が相次いでいる。

 内村が19歳で初めて五輪に出場した2008年北京五輪で、内村を抑え個人総合で金メダルに輝いたのが中国の楊威。しかしその後は五輪、世界選手権を合わせ内村が8連覇を達成。中国にとって、最大のライバルとなった。

 内村の引退は大きなニュースに。中国「体壇網」は「〝全能王〟が引退。8連覇は誰にも及ばない偉業」と報道。オールラウンダーを意味する全能の王様と称賛し、「北京五輪で男子総合で銀メダルを獲得したときから、彼の潜在能力は明らかだった」と才能が当時から跳びぬけていたことを伝え、その後の活躍を記した。

 また「伝説が終わった。全能GOAT(史上最高選手)が引退」(百度・天外居)「内村が引退 東京五輪前には100回の痛み止め注射を打った」(新浪体育)など、続々と報じている。

 確かな技術と美しい演技で世界中の多くのファンを魅了したキング。ライバルの中国でも、同じようだ。