新体操団体「フェアリージャパンPOLA」の東京五輪代表が3日、オンライン取材で大会への意気込みを口にした。

 リオ五輪に続く2大会連続出場でキャプテンを務める杉本早裕吏(25=トヨタ自動車)は「このような状況なので、五輪開催に反対している方々の方が多いと思うんですけど、それでも私たちの演技を見て、やっぱり感動したとか、開催して良かったと言っていただけるように、私たちの元気や笑顔を与えられるようにしたいと思います」と話した。

 フェアリージャパン2019年の世界選手権団体総合で44年ぶりとなる銀メダルを獲得。山崎浩子強化本部長(61)は「他国と違う点として、日本は美しさが評価されている」と自信を持つ。今の新体操界は大技一発ではなく、連続技を幾つも詰め込む演技が主流。山崎本部長は「とにかく多くの技を詰め込んで、空きがあってはいけない。皆さんは何が何だか分からない状態(笑い)。投げて、キャッチして、投げて…。見ている方が呼吸することを忘れてしまいます」と話した上で「どんなに多く技を入れても美しさを失ってはいけない。最終的には美しさも手に入れたい」と日本の強みにこだわっている。

 メダル争いも大激戦だ。山崎本部長は「ロシアが絶対ではないし、今まで下位だった国でも金メダルを取っている。どの国もメダルが取れ、予選が通過できない状況。日本もそうです。五分五分のところを綱渡りしながらいくのでは」と展望する。

 新体操は〝五輪閉幕の華〟と言われ、団体決勝最終日。8月8日、フェアリージャパンは何色のメダルを日本にもたらすか。